琉球王国時代に有力な按司(あじ)の一人、阿麻和利が住んでいたグスク(御城)の城跡です。
(按司:琉球王国時代の地方の支配者のこと)
阿麻和利は国王に最後まで抵抗し、落城するまで勇敢に戦い続けたとされています。
城は勝連半島の南の付け根部に位置し、南城、中城、北城の三つの要塞で構成されています。
城の南側には、南風原集落があり、港を備えていました。
そして、城の北側は穀倉地帯で、田地として使われていました。
勝連城跡からは、北部の山々や離島、知念半島や久高島、そして中城城跡が一望できる美しい景色が広がっています。
2000年には、首里城跡と共に、琉球王国のグスク及び関連遺産群として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。このグスクは、登録された中でも最も古いものです。現在、勝連城跡には年間約10万人の観光客が訪れているそうですよ。
勝連城(かつれんじょう)は、沖縄県うるま市に位置する歴史的な城跡です。琉球王国時代に建てられたこの城は、その壮大な石垣と美しい景観で知られています。勝連城は、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。
勝連城は、14世紀から15世紀にかけて築かれたとされています。この城は、琉球王国の勢力拡大の過程で重要な役割を果たしました。特に、15世紀の中期には、勝連城の主である阿麻和利(あまわり)が勢力を拡大し、琉球王国の中で大きな影響力を持つようになりました。しかし、1458年に阿麻和利が滅ぼされると、勝連城は次第に衰退していきました。
勝連城は、複数の郭(くるわ)から構成されており、それぞれが石垣で囲まれています。城の中心部には、主郭(しゅかく)があり、ここからは周囲の美しい景色を一望することができます。石垣の技術は高度で、当時の建築技術の高さを伺わせます。特に、石垣の曲線美や、石の積み方には独特の美しさがあります。
勝連城は、多くの考古学的な価値を持つ遺跡として知られています。城跡からは、多くの陶器や武器、日用品などが発見されており、これらの遺物は当時の生活や文化を知る手がかりとなっています。また、城跡全体が国の史跡に指定されており、その保存と研究が進められています。勝連城の遺構は、琉球王国の歴史や文化を理解する上で非常に重要な遺産です。
勝連城は、美しい景観と歴史的価値から、多くの観光客に人気があります。城跡からは、沖縄の美しい海や島々を一望することができ、特に夕日が沈む時間帯は絶景です。また、城跡周辺には、散策路や休憩所が整備されており、訪れる人々がゆったりと歴史を感じながら過ごすことができます。地元のガイドツアーもあり、詳しい説明を聞きながら城跡を巡ることができます。
勝連城は、観光地としてだけでなく、歴史教育の場としても重要な役割を果たしています。地元の学校や地域団体が城跡を訪れ、歴史や文化について学ぶ機会が提供されています。また、保存活動も積極的に行われており、遺跡の保護と修復が進められています。これにより、勝連城は未来の世代に伝えるべき貴重な文化遺産として、その価値を保ち続けています。
9:00~18:00
年中無休
勝連城跡・ あまわりパーク歴史文化施設
大人(高校生以上)600円
小人(中学生以下)400円
6歳未満 無料
那覇バスターミナルから90分 *屋慶名線(27、180番)西原バス停下車、徒歩約10分
おもろまち駅広場から90分 *屋慶名おもろまち線(227番)西原バス停下車、徒歩約10分
那覇バスターミナルから90分 *与勝線(52番)勝連団地前下車、徒歩約5分
宜野湾真志喜から60分 *前原線(61番)勝連団地前下車、徒歩約5分