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中津城

(なかつじょう)

河口に建つ日本三大水城と城下町散策

中津川の河口に築城された梯郭式の平城で、模擬天守が城下町中津のシンボルとなっている。

満潮時は堀に海水が引き込まれているため、水城(海城)ともされ、今治城・高松城と並ぶ日本三大水城の一つに数えられる。

全体ではほぼ直角三角形をなしていたため扇形に例えて「扇城(せんじょう)」とも呼ばれていた。

1588年に安土桃山時代の武将の黒田孝高の築城を始めた。黒田孝高は織田信長に属し、豊臣秀吉の参謀として各地に転戦、功を奏した。

その後に関ヶ原の戦いで戦功のあった武将・大名の細川忠興が完成させ、江戸期の中津藩が成立した。

以後、小笠原、奥平と城主が変わり、1871年に廃藩を迎えた。
中津城に残る石垣は、1588年に普請された現存する近世城郭の石垣としては九州最古。

現在の城は1964年に旧藩主の子孫である奥平家十七代の当主、奥平昌信によって再建された。
高さ23メートル、外観5重内部5階(5重5階)構造の天守閣、2階2層の櫓からなっている。

天守閣は資料館として公開され、衣装、刀剣、陣道具、古文書など、奥平家所蔵の宝物が展示されている。

中津城の概要

中津城は、大分県中津市に位置する歴史的な城で、別名「黒田城」とも呼ばれます。1588年、戦国時代の名将である黒田孝高(黒田官兵衛)によって築かれました。中津城は、その戦略的な立地と美しい景観から「九州の小京都」とも称され、歴史愛好家や観光客に人気のスポットです。

歴史と背景

中津城の築城は1588年に遡ります。黒田孝高が豊臣秀吉の命を受けて築いたこの城は、九州征伐の拠点として重要な役割を果たしました。その後、黒田家は関ヶ原の戦いの功績により福岡藩に転封され、中津城は細川忠興や奥平家昌らの手に渡りました。江戸時代を通じて多くの藩主がこの城を治め、城下町は発展していきました。

構造と特徴

中津城は、平城と呼ばれる平地に築かれた城で、その構造は非常に堅固です。城郭は本丸、二の丸、三の丸から成り、周囲には堀が巡らされています。特に、本丸の石垣や天守閣は見どころです。天守閣は五重の構造で、美しい曲線を描く屋根が特徴的です。現在の天守閣は1964年に再建されたもので、歴史的なデザインを忠実に再現しています。

城内の見どころ

中津城の内部には、歴史的な展示物が数多くあります。特に、黒田孝高や細川忠興に関する資料や武具、城下町の発展を示す地図などが展示されています。また、城の内部には歴史資料館が併設されており、江戸時代の生活や文化について学ぶことができます。展望台からは、中津市街や周囲の自然を一望でき、絶景を楽しむことができます。

城下町と周辺観光スポット

中津城の周辺には、歴史を感じさせる城下町が広がっています。城下町には、江戸時代から続く商家や武家屋敷が点在し、散策するだけで当時の雰囲気を味わうことができます。また、近くには「中津市歴史民俗資料館」があり、地域の歴史や文化について詳しく知ることができます。

さらに、城から少し足を伸ばせば、「耶馬溪(やばけい)」などの自然豊かな観光スポットも訪れることができます。耶馬溪は、美しい渓谷や紅葉で知られ、多くの観光客が訪れます。

アクセスと利用情報

中津城へのアクセスは、公共交通機関と車の両方が便利です。JR九州の「中津駅」から徒歩約15分の距離にあり、駅からはバスも運行しています。車を利用する場合は、東九州自動車道の「中津IC」から約10分で到着します。駐車場も完備されており、観光シーズンでも利用しやすい環境が整っています。

入場料は、大人400円、子供200円で、開城時間は午前9時から午後5時まで(季節によって変動あり)です。詳細な情報は公式サイトで確認することをおすすめします。

訪問の際の注意点

中津城を訪れる際には、城内や展示物に対するマナーを守ることが重要です。特に、展示物に触れないよう注意し、静かに見学することを心掛けましょう。また、城の敷地は広いため、歩きやすい靴を履いて訪れることをおすすめします。夏場は日差しが強いため、帽子や日焼け止めを持参することも忘れずに行いましょう。

まとめ

中津城は、その歴史的背景と美しい構造で多くの人々を魅了する名城です。城内の展示物や城下町の雰囲気を楽しみながら、日本の歴史に触れることができます。ぜひ一度、中津城を訪れて、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
中津城
(なかつじょう)
Nakatsu Castle
リンク
公式サイト
住所
大分県中津市二ノ丁本丸
電話番号
0979-22-3651
営業時間

9:00~17:00

定休日

年中無休

料金

大人 400円 (高校生以上)
子供 200円
未就学の乳幼児は無料

アクセス

中津駅から徒歩で15分

エリア
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