摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉など温泉を合わせて指宿温泉と呼び、温泉泉源が500以上といわれ、南九州随一の豊富な湧出量を誇る。
中でも若い方からお年寄りまで多くの人気を集めているのが、摺ヶ浜温泉にある日本でも貴重な天然砂むし温泉。
砂むしは、体をすっぽりと熱を帯びた砂に埋め、全身を温めることで血行や老廃物排出の促進を図る入浴。江戸時代からおこなわれていたとの記録がある。
摺ヶ浜温泉の温泉街は駅から海岸に向かい、さらに南側へ広がる地域に宿泊施設が建ち並んでいる。砂むしは海岸沿いの宿泊施設のほか、海浜で行うことができる。
約1kmの砂浜に温泉で加熱された高温部があり、浴衣を着て横たわり、係員がスコップを使って、頭部以外の全身を熱を帯びた砂をかけて埋める。
ゆったりと横たわっていると、全身の血行がよくなり、シェイプアップに効果があると、特に若い女性に人気。
温泉の泉質はナトリウム塩化物泉で、医学的にも天然砂むしが調査結果で効能が高いことがわかっている。
砂むし会館 砂楽は、摺ケ浜の白浜で首まですっぽり埋まって味わう天然砂むしができるほか、浴場や休憩室もある公営の施設。
雨でも砂むしができ、砂むし後には、温泉・サウナに入り、休憩室でリラックスできる。
第27代薩摩藩主・島津斉興が築造した別邸があった場所で、当時使用されていた湯殿や庭園の一部が残り、殿様湯の名称で親しまれている公衆浴場がある。
浴場の湯舟には、丸に十字の薩摩藩のマークがついていて、名の由来を物語る。隣接地には湯泉の神様を祀る湯権現神社がある。
JR指宿枕崎線指宿駅からバスで5分