海に向かって屹立する巨大な一枚岩で、高さは海抜168メートルにも及ぶ。
頂上まで登ることができ、360度の眺望が楽しめる。善宝寺石塔が頂上に立つ。
50万株100万本ものトビシマカンゾウの群生地で、初夏の頃には黄色い花が一面に咲き乱れる。花の見頃は5月下旬~6月上旬。
二ツ亀
大野亀から海岸沿いに北に車で5分ほど行くと、2匹の亀がうずくまっているような様子から二ツ亀と名がつけられた島がある。
緑の草に覆われたこの島は、沖の島・磯の島とよばれ、潮の満ち引きで景色が変わり、満潮時には島、干潮時には陸繋島となるタイダル・アイランド。
海水浴場となっており、海水の透明度は佐渡随一を誇る。
二ツ亀海水浴場は「日本の快水浴場100選」にも選ばれている。
大野亀は、新潟県佐渡市に位置する自然の岩山であり、その特異な形状と雄大な景観で知られています。標高167メートルの大野亀は、海に突き出た巨大な岩山で、その形状が亀に似ていることからこの名が付けられました。地元の観光スポットとして、多くの観光客や自然愛好家が訪れる場所です。
大野亀は、火山活動と地殻変動によって形成された火山岩でできています。数百万年前の火山活動の痕跡を今に伝えるこの岩山は、海食崖と呼ばれる侵食によって形作られた特徴的な地形を有しています。その険しい斜面や断崖は、自然の力の偉大さを感じさせると同時に、地質学的にも貴重な場所とされています。
大野亀は、四季折々の美しい景色が楽しめる場所です。春から夏にかけては、岩山一帯が黄色いニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)に覆われ、見事な花畑となります。特に6月から7月にかけての開花シーズンには、鮮やかな花々が一面に咲き誇り、多くの観光客を魅了します。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がり、一年を通じて訪れる価値があります。
大野亀は、初心者から上級者まで楽しめる登山やハイキングのコースが整備されています。登山道は比較的短いですが、急な斜面や岩場があるため、適切な装備が必要です。頂上に到達すると、眼下に広がる日本海や佐渡島の美しい景色が一望でき、達成感とともに自然の壮大さを感じることができます。また、途中にはさまざまな植物や野鳥が観察できるスポットもあり、自然観察を楽しむこともできます。
大野亀へのアクセスは、新潟港から佐渡汽船を利用して両津港へ渡り、そこから車やバスで約1時間の距離です。周辺には、外海府海岸や二ツ亀などの自然景観が楽しめるスポットも多く、佐渡の豊かな自然を堪能することができます。また、佐渡市内には歴史的な寺院や博物館も点在しており、文化と自然の両方を楽しむことができます。
大野亀は、その自然の美しさだけでなく、地元の文化や歴史とも深く関わっています。古くから漁業や農業が盛んな地域であり、地元住民にとってのランドマークでもあります。さらに、佐渡の自然をテーマにした詩や絵画などの芸術作品にも頻繁に登場し、多くの人々にインスピレーションを与えています。
大野亀の美しい自然を未来に残すために、さまざまな保全活動が行われています。地元のNPOやボランティア団体による植生保護や清掃活動が定期的に実施されており、訪れる人々にも環境保護の重要性が啓発されています。また、持続可能な観光を推進するために、観光客に対してもマナーやルールの遵守が呼びかけられています。
このように、大野亀は自然の雄大さと美しさを楽しむことができると同時に、地域の文化や歴史を感じることができる特別な場所です。訪れる際には、その素晴らしさを堪能しつつ、環境保護にも配慮した行動を心がけましょう。
両津港から県道45号線を車で65分