江戸と京を結んでいた中山道42番目の宿場。
日本で初めて町並保存に取り組んだ妻籠宿は、街道沿いに江戸時代の家並が残り、当時の雰囲気を味わえる。
国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれた。
町には電柱がなく、どこか懐かしく、落ち着く雰囲気。
南木曽町博物館」は、忠実に復元された「本陣(諸大名らが宿所とした幕府公認の旅館)」・
妻籠宿本陣
小説家である島崎藤村が本陣、庄屋を兼ね勤めた建物で、島崎藤村の母の生家でもある。
明治時代に取り壊されたが、江戸時代後期の間取図を元に復元された。
脇本陣 奥谷(おくや)
1877年竣工の当時の粋が集まった総檜造りの堂々たる屋敷。問屋を勤めた林家の住宅で、現在は昔の生活道具、皇女和宮よりの拝領品など歴史を語る品々を展示した博物館施設として公開されている。国の重要文化財にもなっている。
歴史資料館
太古から近代までの資料を所蔵し、南木曽の歴史や宿場の紹介をしている。
概要
妻籠宿(つまごじゅく)は、長野県南木曽町に位置する歴史的な宿場町です。江戸時代に中山道の宿場町として栄え、現在もその風情を色濃く残しています。1976年には、日本で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定され、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地です。
歴史
妻籠宿は、江戸時代初期の1601年に徳川家康によって整備された中山道69次の一つとして誕生しました。当時、江戸と京都を結ぶ主要な交通路として多くの人々が行き交い、宿場町として繁栄しました。明治時代以降、交通の中心が鉄道に移ると一時衰退しましたが、20世紀後半から保存運動が活発になり、現在の姿に復元されました。
見どころ
妻籠宿には、多くの歴史的建造物や観光スポットがあります。特に、「本陣」と「脇本陣」は、当時の宿場町の重要な施設であり、その豪華な建築様式が見事です。また、「若山家住宅」や「旧いろは館」なども見学可能で、江戸時代の生活様式を垣間見ることができます。
町並み保存と観光
妻籠宿は、江戸時代の町並みを保存するために、厳しい景観保護条例が施行されています。これにより、電柱の地下化や建物の外観維持などが徹底され、美しい町並みが保たれています。訪れる観光客は、当時の雰囲気を感じながら散策することができ、四季折々の風景も楽しめます。
文化とイベント
妻籠宿では、年間を通じて様々な文化イベントが開催されています。特に「妻籠宿夜祭り」は、毎年8月に行われる伝統的な祭りで、提灯を持った行列や太鼓の演奏などが行われます。また、「中山道ウォーク」などのイベントも人気で、多くの参加者が歴史的な街道を歩きます。
アクセス
妻籠宿へのアクセスは、JR中央本線の「南木曽駅」からバスで約10分です。また、徒歩や自転車でのアクセスも可能で、周辺の自然景観を楽しみながら訪れることができます。宿場町内には観光案内所もあり、観光情報や地図を手に入れることができます。
まとめ
妻籠宿は、江戸時代の宿場町の雰囲気を色濃く残す貴重な場所です。美しい町並みや歴史的建造物、豊かな自然環境が訪れる人々を魅了します。歴史好きな方や、静かな時間を過ごしたい方にとって、ぜひ訪れてみたい観光地です。