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東京スカイツリー

(TOKYO SKYTREE)

世界に誇る超巨大タワー

東京スカイツリーは、東京都墨田区押上に位置する電波塔であり、東京のランドマークの一つとして知られています。高さは634メートルに達し、タワーとしては世界第1位の高さを誇っています。建築物全体としては、ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦)やムルデカ118(マレーシア)に次ぐ世界第3位となります。

スカイツリーは、商業施設「東京ソラマチ」、オフィスビル「東京スカイツリーイーストタワー」を含む「東京スカイツリータウン」の中心的な存在です。周囲にはショッピングや飲食店、エンターテインメント施設が充実しており、観光客や地元住民にとって人気のスポットです。

東武鉄道の旧・業平橋駅の貨物駅跡地に、東武タワースカイツリー株式会社によって建設・運営されており、同社は東武鉄道グループのシンボル的存在でもあります。

建設の背景と経緯

東京タワーからの進化

東京タワーが建設された当初、都心部では超高層建築物が少なく、電波の送信に問題はありませんでした。しかし、時代の進展とともに高層ビルが増え、電波が届きにくくなる問題が発生しました。この課題を解決するため、特に携帯機器向けのワンセグやマルチメディア放送を快適に視聴できるようにする目的で、新たな電波塔の建設が計画されました。

2000年代初頭から、首都圏各地で新タワー誘致活動が行われ、2003年12月には日本放送協会(NHK)と民間テレビ局5社が600メートル級の電波塔建設を求めて「在京6社新タワー推進プロジェクト」が発足しました。

建設地の決定と工事の進展

東京スカイツリーは、東京都墨田区押上の東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)のとうきょうスカイツリー駅と押上駅の間に建設されました。この土地は、もともと貨物駅の跡地であり、その後、2007年まで生コンクリート工場が稼働していた場所でした。また、この地域は航空法による高さ制限がありましたが、2005年4月28日に高さ規制が見直され、634メートルのタワー建設が可能となりました。

建設工事は大林組が担当し、設計は日建設計が行いました。施工期間は約3年半にわたり、2012年2月29日に完成しました。建設費は約500億円、総事業費は約650億円とされています。

デザインと技術

耐震性と技術革新

東京スカイツリーは、高さ634メートルという巨大な建築物にもかかわらず、地震に強い設計が施されています。特に、心柱制振構造と呼ばれる技術を採用し、地震時の揺れを最小限に抑える仕組みが取り入れられました。この技術は、日本の伝統的な建築物である五重塔の構造からインスピレーションを受けています。

また、建設時には高度な溶接技術鋼材の品質向上が取り入れられており、タワーの構造は非常に精密に設計されています。特に、タワーの主要部分には鋼管が使用され、軽量化と耐震性が向上しました。

デザインコンセプト

スカイツリーのデザインは、以下の3つのコンセプトに基づいています。

タワーの外観は、地上から高さ320メートルまでが正三角形の断面で、その上部に向かって次第に円形に変化します。この形状は、日本の伝統建築の美的要素を取り入れ、見る角度によって異なる印象を与えるデザインです。

カラーとライティング

東京スカイツリーのカラーは、日本伝統の藍白(あいじろ)をベースにしたスカイツリーホワイトと名付けられました。また、夜間には独自のライティングデザインが施されており、「粋」「雅」という2つの異なるテーマでライトアップされています。粋は淡いブルー、雅は江戸紫を基調とし、タワーの美しさを際立たせています。

展望施設の概要

展望台の構成

東京スカイツリーには、2つの主要な展望台があります。

第1展望台(天望デッキ)の特徴

高さ350メートルの第1展望台は、地上から見上げてもその高さが際立つ場所です。ここでは、東京全体を一望でき、晴れた日には遠く富士山までも見ることができます。展望デッキには、観光客向けの施設が充実しており、以下のような特徴があります。

第2展望台(天望回廊)の特徴

第2展望台は、さらに高い450メートルの場所に位置しています。ここには、ガラス張りのチューブ型回廊があり、まるで空中を歩いているかのような体験ができます。展望台は、次のようなフロアに分かれています。

エレベーターと施設の特徴

エレベーターの仕組み

東京スカイツリーには、最新技術を駆使したエレベーターが設置されています。これらのエレベーターは、高速でありながらも安全性に優れており、スムーズな移動を可能にしています。

エレベーター内の装飾

エレベーター内には、地元墨田区にちなんだ美しい装飾が施されています。桜や隅田川など、地元の名所や文化がデザインされたパネルがあり、移動中も楽しめる工夫がされています。

収容人数と非常階段

収容人数

東京スカイツリーの展望台には、多くの観光客を収容できるスペースが設けられています。

施設とアトラクション

スカイツリーの周辺には、商業施設「東京ソラマチ」や、オフィスビル「東京スカイツリーイーストタワー」などが立ち並び、ショッピングやグルメも楽しむことができます。また、スカイツリータウン内には、水族館やプラネタリウムなど、家族で楽しめるアトラクションも充実しています。

経済効果と地域活性化

東京スカイツリーの建設と開業は、地元の経済にも大きな影響を与えました。2006年の予測では、開業1年目に約300万人の観光客が訪れるとされ、経済効果は約473億円と試算されています。また、商業施設全体での来場者数は年間約2,900万人と見込まれており、スカイツリーは地域の活性化にも大きく寄与しています。

世界的な評価

高さと記録

東京スカイツリーは、2011年11月17日ギネス世界記録として、世界で最も高いタワーに認定されました。さらに、ブルジュ・ハ リファ台北101など、他の超高層建築物とも比較される中で、その技術的な革新や美しいデザインが世界的にも評価されています。

文化的な影響

スカイツリーは、日本国内外から観光客を引き寄せ、東京の象徴的存在として多くのメディアや広告にも登場しています。また、様々なイベントやプロモーションにも使用され、スカイツリーを中心とした地域文化の発信地としての役割も果たしています。

Information

名称
東京スカイツリー
(TOKYO SKYTREE)
TOKYO SKYTREE
リンク
公式サイト
住所
東京都墨田区押上1-1-2
料金

平日 天望デッキ+天望回廊
大人(18歳以上)  3,100円
高校生/中学生 2,350円
小学生 1,450円

休日 天望デッキ+天望回廊
大人(18歳以上)  3,400円
高校生/中学生 2,550円
小学生 1,550円

平日 天望デッキ
大人(18歳以上)  2,100円
高校生/中学生 1,550円
小学生 950円

休日 天望デッキ
大人(18歳以上)  2,300円
高校生/中学生 1,650円
小学生 1,000円

アクセス

とうきょうスカイツリー駅

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