レインボーブリッジ

(Rainbow Bridge)

レインボーブリッジは、東京都港区の芝浦と台場を結ぶ全長798メートルの二階建て構造の吊り橋です。1993年に開通したこの橋は、上部には首都高速11号台場線、下部には新交通システム「ゆりかもめ」、さらにその両側には一般道路と歩道が設けられています。東京湾の美しい景観とともに都心の交通を支えています。

夜には橋がライトアップされ、その光景から「レインボーブリッジ」という名が付けられました。昼間の眺望や夜景が良好なことから、週末のドライブコースとしても人気を集めています。

レインボープロムナード

レインボープロムナードは、レインボーブリッジに併設された遊歩道で、歩行者が橋を渡りながら景色を楽しむことができます。この遊歩道は南北2つのルートに分かれており、20分から30分ほどで橋を渡り切ることが可能です。

ノースルートとサウスルート

ノースルートからは都市の高層ビル群を一望でき、サウスルートからはお台場の景観と遠くに富士山を望むことができます。足元には広がる海と、目の前に広がるパノラマの景色が訪れる人々を魅了します。特に、周辺がライトアップされる夜間の散歩はおすすめです。

利用に関する情報

レインボープロムナードは入場無料で開放されており、自転車での通行は禁止されていますが、専用の貸し出し台車を利用することで、自転車を手押しで通行することができます。

橋の名前の由来と役割

「レインボーブリッジ」という名前は、一般公募により選ばれた愛称で、正式名称は「東京港連絡橋」です。この橋の建設は、東京都心への交通を円滑にするための重要なプロジェクトの一環として進められました。特に千葉県や神奈川県方面から都心に向かう車両の流れを分散させ、首都高速道路の渋滞緩和を図るために設計されました。また、開発が進められていた東京臨海副都心と既存の都心部を結ぶ役割も担っています。

構造と設計

レインボーブリッジは、鋼鉄製の吊り橋で、主塔の高さは126メートルに達します。橋のデザインは、美しいアーチ状のシルエットを描き、東京湾の景観に調和しています。橋の中央部には、首都高速11号台場線が通り、その上下には一般道と歩道が設置されています。歩道は北側と南側にあり、それぞれから異なる景色が楽しめます。

建設と構造の特徴

レインボーブリッジは、芝浦側から台場側に至る全長約3.75キロメートルの橋梁システムで構成されています。主な部分である吊橋部は全長約800メートルで、特に中央径間は570メートルとされ、東京港第一航路をまたぐために桁下クリアランス50メートル以上が確保されています。また、橋の両端には高度を調整するためのアプローチ部が設けられています。特に芝浦側のアプローチはループ橋としてデザインされており、これにより緩やかな勾配で橋に接続しています。

下層部と上層部の機能

この橋の上下2層構造は、交通機能の多様性を確保するために設計されました。上層部には有料の首都高速11号台場線が通っており、台場側には台場出入口が設けられています。下層部には、新交通システム「ゆりかもめ」が中央に配置され、その両側には一般道路と歩道が設けられています。特に、歩道は無料で利用できるため、多くの観光客や地元住民が美しい東京湾の景色を楽しみながら歩くことができます。自転車も専用の貸し出し台車を利用することで通行可能です。

歴史

レインボーブリッジの建設は、1987年に着工され、6年間の工事期間を経て1993年に完成しました。東京都の都市計画の一環として、臨海副都心の発展と都心部の交通渋滞緩和を目的に建設されました。開通以来、観光名所としても人気を集め、多くの人々が訪れています。

ライトアップとイベント

夜間ライトアップの魅力

レインボーブリッジは、夜間には美しいライトアップが行われ、その光景は多くの人々を魅了します。特に、2005年の首都高速道路公団の株式会社化を記念して、一夜限りの「虹色ライトアップ」が行われました。これは非常に貴重なものであり、その後もクリスマスや新年を祝う特別なライトアップが頻繁に実施されています。また、特定の日にはピンクや青色の特別ライトアップが行われ、都市の象徴としての役割を果たしています。

クルーズ客船と橋の高さ

レインボーブリッジの設計時には、当時の豪華クルーズ客船「クイーン・エリザベス2」の通過を考慮し、橋げたの高さが52メートルに設定されました。しかし、クイーン・エリザベス2が実際にこの橋を通過することはなく、現在ではさらに大型化したクルーズ客船が登場しています。これらの船は、レインボーブリッジを通過することができず、代わりに品川埠頭や大井埠頭などのレインボーブリッジ以南の貨物用埠頭を利用しています。

2020年には、大型クルーズ客船の発着に対応するため、「東京国際クルーズターミナル」が青海地区に開業しました。その結果、晴海客船ターミナルは2022年2月20日に閉館し、将来的には埠頭機能も縮小される予定です。

観光スポット

レインボーブリッジ周辺には、多くの観光スポットがあります。お台場エリアには、アクアシティお台場やダイバーシティ東京プラザなどの大型ショッピングモール、レジャー施設が充実しています。また、フジテレビ本社ビルやお台場海浜公園など、見どころも多く、家族連れやカップルでの訪問にも最適です。さらに、東京タワーや東京スカイツリーも近く、都内観光の拠点としても便利です。

イベントとアクティビティ

レインボーブリッジでは、年間を通じて様々なイベントやアクティビティが行われています。特に、東京湾大華火祭やクリスマスイルミネーションなどのイベントは、毎年多くの人々を魅了します。また、橋の上から見る東京湾のクルーズ船や夜景は、一味違った東京の魅力を感じることができます。ウォーキングツアーやサイクリングツアーも人気です。

東京レインボーウォーク

2009年には、レインボーブリッジ上を閉鎖して開催された「東京レインボーウォーク」が大きな話題となりました。このイベントは、東京オリンピック誘致活動の一環として行われ、約5,000人の一般参加者が橋を歩いて往復しました。また、2022年には初めて自転車でレインボーブリッジを渡ることができるイベントが開催され、約2,000人が参加しました。

レインボーブリッジが登場する作品

レインボーブリッジは、その象徴的な存在感から多くの映画やドラマの舞台としても登場しています。特に「ゴジラ」シリーズでは、ゴジラがこの橋を渡るシーンが印象的に描かれており、破壊シーンも多くの人々に知られています。また、「踊る大捜査線」シリーズでも重要なロケ地として使用されており、作品の舞台としての魅力を一層引き立てています。

まとめ

レインボーブリッジは、単なる交通インフラとしての役割を超えて、東京の象徴的な存在となっています。美しいデザインと機能性を兼ね備えたこの橋は、日常の通行から観光まで、多くの人々に利用され、愛されています。また、その夜景やライトアップは、東京の夜を彩る一大観光名所としての役割を果たしており、今後も多くのイベントや特別な機会に活用されることでしょう。

Information

名称
レインボーブリッジ
(Rainbow Bridge)
Rainbow Bridge
リンク
公式サイト
住所
東京都港区海岸3-33-19
営業時間

レインボープロムナード
9時~21時(11月~3月は10時~18時)

定休日

レインボープロムナード
第3月休、定休が祝は翌休、悪天時は休

料金

レインボープロムナード
無料

アクセス

ゆりかもめ線お台場海浜公園駅より徒歩15分
芝浦ふ頭駅より徒歩5分

エリア
東京都 お台場 関東 東京都内(23区)
カテゴリ
 夜景・夕日 道・ドライブコース

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