西洋美術全般を対象とする美術館としては日本で唯一の国立美術館。1959年に開館。
実業家の松方幸次郎が20世紀初めにヨーロッパで収集した印象派などの19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする松方コレクションに加えて、中世末期・ルネサンス期以降、20世紀初頭までの西洋絵画・彫刻作品を常設展示している。
本館の設計はフランスの建築家ル・コルビュジエが担当、弟子である前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が実施設計・監理に協力し完成した。
日本で唯一のル・コルビュジエによる設計の建築物。
公共建築百選に選定。国の重要文化財に指定。
「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産として世界文化遺産に登録されている。
1979年に前川國男が設計した新館が開館。
1997年には、本館前庭の地下に特別展がおこなわれる企画展示館が竣工した。
本館
建物の平面は正方形で、外壁には緑色の小石を全面に貼り付けている。
1階部分はピロティ(高床)構造となっていたが、現在はガラスの外壁が設置され、1階の大部分が室内に取り込まれている。
1階中央部分は、屋上の明かり取り窓まで吹き抜けとなったホールで、ル・コルビュジエによって「19世紀ホール」と命名され、現在はロダンの彫刻の展示場となっている。
1階から2階へは、彫刻作品を眺めながら上れるように、階段ではなく、傾斜のゆるい斜路が設けられている。
2階は、中央の吹き抜けのホールを囲む回廊状の展示室になっている。
これは、ル・コルビュジエの「無限成長建築」というコンセプトに基づくもので、巻貝が成長するように、将来拡張が必要となった際には外側へ、外側へと建物を継ぎ足していける構造になっている。
9:30~17:30
金曜・土曜日 9:30~20:00
※入室は閉室の30分前まで
毎週月曜日
※ただし、月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館
※年末年始(2022年12月30日〜2023年1月1日)
常設展観覧料
一般 500円
大学生 250円
高校生以下及び18歳未満、65歳以上 無料
なし
JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分