東京湾に面した約80ヘクタールの広大な公園で、園内には水族館、鳥類園、大観覧車、展望レストハウス、芝生広場、飲食施設、ホテルまである。
多種多様な植物や野鳥が見られ、展望レストハウスや大観覧車からは海を一望できる。
汐風の広場から橋を渡ると海浜公園になっていて、西と東の2カ所に人工なぎさがある。
公園は東京湾沿岸の汚染や埋め立てで破壊された自然環境を再生しようと整備されたもので、今では東京都区部でも見ることが少なくなった動植物が、園内の森や池に生息している。
主な動植物は、都が保護上重要な野生生物種に指定するアカシジミをはじめ、キアゲハなどのチョウ類や、トウキョウダルマガエル、ニホンアカガエルなど5種のカエルなど。
また、鳥類では約170種類の水鳥、山野の鳥が確認され、渡り鳥の中継地にもなっている。
水族園ゾーン(公園中央部東寄り)
年間入場者数日本一の記録を持つ、東日本で最も入場者の多い水族館「葛西臨海水族園」がある。
ドーナツ型の大型水槽を回遊するマグロ類をはじめ、47の水槽に約650種の生物が飼育されている。
屋上は展望台になっていて、ドームやヨットの帆が海面に浮いているように見えるように演出されている。
鳥類園ゾーン(公園東部)
広大な森の中に「上の池」(淡水)と「下の池」(汽水)が設けられており、池のほとりには「ウォッチングセンター」をはじめ、野鳥観察のための施設が点在している。
鳥類園や葛西海浜公園の東なぎさは渡り鳥の休憩場所になっていて、沖合の浅瀬を餌場にする野鳥やそれを狙う猛禽類も飛来する。
芝生広場ゾーン(公園西北部)
日本第二の大きさを誇る観覧車「ダイヤと花の大観覧車」や「蓮池」、宿泊施設ホテルシーサイド江戸川がある。
大観覧車は回転輪直径:111m/地上高:117mあり、大阪府の「REDHORSE OSAKA WHEEL」(地上高123m)が完成するまでは日本一の高さだった。1周約17分。
東京ディズニーリゾートやレインボーブリッジ、東京タワーや東京スカイツリー、東京湾アクアラインの海ほたる、房総半島、富士山などを一望できる。
大観覧車付近には「芝生広場」があり、水仙や菜の花、コスモスなどが植えられた花畑がある。水仙は公園全体で20万本が植えられており、毎年1月から2月頃に「水仙まつり」が催されている。
汐風の広場ゾーン(公園南西部~南中部)
海に面していて、南中部の丘上にはガラス張りの展望レストハウス「クリスタルビュー」があり、海を一望できる。
この丘は芦ヶ池の方まで広がっており、海抜ゼロメートル地帯の江戸川区を高波から守る防波堤の役割を担っている。
海に面した位置には、芝生張りの大きな広場がある。
クリスタルビューから続くなだらかな斜面の一角には花畑が作られている。
東側の水族館前の海岸には東京水辺ラインの船着場があり、水上バスでお台場海浜公園に行くことができる。
葛西臨海水族園
9:30~17:00
観覧車営業時間
平日:10:00~20:00
土・日・祝:10:00~21:00
葛西臨海水族園
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)
観覧車
1月の第4・5水曜、2月の全水曜、3月~12月の第3水曜(8月を除く)
パークトレイン運休日
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)
葛西臨海水族園
一般:700円
中学生:250円
65歳以上:350円
小学生以下無料
観覧車
一般(3歳以上)800円
団体(20名以上)720円
シルバー(70歳以上)400円
2700台 有料
JR京葉線「葛西臨海公園」下車 徒歩1分