175000平方メートルの広大な敷地に17棟の日本建築が配置されている庭園。
国の名勝に庭園が指定され、国の重要文化財に移築された建造物10件12棟が指定されている。
移築元は京都府5棟、和歌山県3棟、神奈川県2棟、岐阜県1棟、東京都1棟。
1649年に建築された旧紀州徳川家藩別邸、1603年に建築の京都府宇治市にある三室戸寺金蔵院の月華殿、1591年に豊臣秀吉が母の長寿を祝って建てたといわれる旧天瑞寺寿塔覆堂、白川郷の合掌造民家など、歴史的に価値の高い建造物が敷地の起伏を生かして移築され、庭園との調和を考慮した配置になっている。
実業家で茶人の原富太郎によって1906年に造園された。名称の三溪園は原富太郎の号である三溪から。
梅や桜、ツツジ、紅葉などの名所として知られ、外国人にも人気が高い。
三溪園(さんけいえん)は、神奈川県横浜市中区にある日本庭園です。明治時代の実業家、原三溪(本名:原富太郎)によって設計され、1906年に一般公開されました。総面積は約175,000平方メートルで、園内には歴史的建造物が多数移築され、四季折々の自然美を楽しむことができます。
三溪園の創設者、原三溪は、実業家として成功を収める一方で、美術品の収集や保存に力を注いでいました。彼は、京都や鎌倉などから歴史的な建造物を移築し、自らの庭園に配置することで、日本の伝統美を広めようとしました。三溪園は、彼の芸術的な感性と文化への貢献の結晶といえます。
三溪園は、内苑と外苑に分かれています。内苑は原三溪の私邸として使われ、外苑は一般公開されています。庭園内には、旧燈明寺三重塔や旧矢箆原家住宅などの重要文化財が10棟移築されています。また、池や小川、茶室などが点在し、自然と建築が調和した美しい風景を楽しむことができます。
三溪園は、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる庭園です。春には桜が咲き誇り、花見の名所として多くの人々が訪れます。夏には新緑が美しく、涼やかな雰囲気が漂います。秋には紅葉が庭園を彩り、冬には雪景色が趣深い風景を演出します。季節ごとのイベントやライトアップも行われ、訪れるたびに新しい発見があります。
三溪園では、茶会や花道、書道などの日本文化に関するイベントやワークショップが定期的に開催されています。これにより、訪れる人々は日本の伝統文化を身近に感じることができます。また、季節ごとの特別展や文化財の公開など、さまざまな企画が行われています。
三溪園は、横浜市内からのアクセスも良好です。JR根岸線の根岸駅や市営地下鉄ブルーラインの阪東橋駅からバスで約10分の距離にあります。また、駐車場も完備されているため、自動車での訪問も便利です。
三溪園は、日本の伝統美と自然の調和が見事に融合した庭園です。歴史的建造物と四季折々の風景を楽しみながら、日本の文化を深く味わうことができます。横浜を訪れる際には、ぜひ三溪園に足を運んでその魅力を堪能してください。
9:00~17:00
12月29日~12月31日
高校生以上:700円
小・中学生:200円
JR「根岸」駅よりバスで10分「本牧」停下車徒歩7分