牛久大仏(うしくだいぶつ、正式名称:牛久阿弥陀大佛)は、日本の茨城県牛久市にあるブロンズ(青銅)製大仏立像です。高さ120メートル(像高100メートル、台座20メートル)を誇り、世界で6番目に高い立像であり、ブロンズ製立像としては世界最大です。この大仏は、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺によって建造されました。牛久大仏は小動物公園や花畑などがある浄土庭園内に位置し、公園墓地「牛久浄苑」との複合施設となっています。その総面積は37万平方メートルに及びます。
牛久大仏の建設事業は1983年に開始され、1986年に着工、1993年に完成しました。この事業の主体は浄土真宗東本願寺派本山東本願寺です。大仏は牛久浄苑のエリア内に造られ、その姿は浄土真宗東本願寺派の本尊である阿弥陀如来像の形状を拡大したものです。
この大仏は、奈良の大仏(像高14.98メートル)が掌に乗り、アメリカの自由の女神像(全高93メートル)の実質的な像高(33.86メートル)の約3倍の大きさを持ちます。ギネス世界記録には「世界一の大きさのブロンズ製仏像」として登録されています。
なお、地上高最大の人型建造物はインドのヴァッラブバーイー・パテール像(全高240メートル、像高182メートル、台座58メートル)です。また、古代の最大の人型建造物は中国の楽山大仏(像高59.98メートル)です。
牛久大仏の施工は川田工業が担当し、高層ビルでよく使われるカーテンウォール工法が採用されました。まず、鉄骨の主架構を組み上げ、その周囲にブロックを組み合わせる形で建造されました。仏像本体は20段に分割され、それぞれの段が平均17個のブロックで構成されています。各ブロックは青銅製の板金を組み合わせて作られました。
仏像の表面は6ミリメートル程度の厚みの青銅板で覆われ、これにより全体の重量を支えず、板金の伸び縮みに対応できる構造となっています。表面の青銅板は6,000枚以上使用されており、タイル状の継ぎ目が確認できます。
地上85メートルの胸部まではエレベーターで登ることができ、周囲の景色を小窓から眺めることができます。
牛久大仏の内部には、仏教の世界や歴史を学ぶためのパネル展示があります。
鉄道・バス
JR常磐線牛久駅東口から関東鉄道バス「牛久浄苑行き」または「直行 牛久大仏・あみプレミアムアウトレット」に乗車し、「牛久大仏」停留所で下車。
自動車
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、阿見東ICより約3分。
牛久大仏は、小説『けものがれ、俺らの猿と』およびその映画版、小説『下妻物語』の映画版に登場しています。また、竹井10日のライトノベル『誉められて神軍』第2巻には「牛久女神像」として描かれています。
3月~9月
平日 9:30~17:00
土日祝日 9:30~17:30
10月~2月
平日 9:30~16:30
土日祝日 9:30~16:30
大仏胎内を含むすべての拝観
大人(中学生以上) 800円
子供(4歳~小学生) 400円
庭園のみの拝観
大人(中学生以上) 500円
子供(4歳~小学生) 300円
鉄道・バス:
JR常磐線牛久駅東口から関東鉄道バス「牛久浄苑行き」(5便/日)または「直行 牛久大仏・あみプレミアムアウトレット」(土曜休日+彼岸+正月三が日など運転 9-13時・15-17時の間毎時00分発)に乗車し、「牛久大仏」停留所下車