もうもうと湯煙をあげる湯畑や、お湯が川となって流れている西の河原と露天風呂で、温泉情緒があふれる草津温泉。
自然湧出の温泉が大小100か所以上あり、毎分3万2300リットル以上の自然湧出量は日本一。
湯もみと湯もみ踊りが実演される熱の湯など、湯の町ならではの見どころがいっぱい。
草津温泉は室町時代に有馬温泉・下呂温泉と並び「三名泉」のひとつと称され、江戸時代より「天下の三名泉」(日本三名泉)と呼ばれる、歴史をもつ名湯。
pHは2.0程度と酸性度が非常に高く、雑菌などの殺菌効果がある。
古くから薬湯と知られており、恋の病以外なら、どんな病気でも治ると言い伝えられている。
湯畑
毎分4437リットルの熱湯が一年中湧き出ており、この熱泉を幾本もの長い木樋に流し、温度を下げて湯の花を採取してから各旅館へ送湯する。
湯もみ
湯畑前にある熱の湯は、昔ながらの風習「湯もみと湯もみ踊り」で知られる。高温の湯を長い板でもみ、温度を下げる作業が湯もみ。
共同浴場
町中いたるところに共同浴場があり(16カ所)、中でも千代の湯、地蔵の湯では伝統的な入浴法である時間湯が受け継がれている。
大滝乃湯
男女各100名が同時に入浴できる広々空間の大浴場や大露天風呂を中心に、うたせ湯、サウナ、あわせ湯などが完備している。中でも、幅25m、高さ3mの「湯の滝」が目玉的存在。
地下の浴場は松の木造りで、いで湯ムード満点。
テルメ・テルメ
草津高原ベルツの森にあるホテルヴィレッジがベルツ博士の構想とドイツの温泉保養地に範をとりながら、本格的な温泉保養公園(クーアパーク)の実現をめざしてきた。テルメ・テルメは、その中の施設の1つ。テルメ(therme)とは、ドイツ語で温泉、または古代ローマの荘厳な大浴場という意味。建物は地上1階地下2階。水着着用の運動水浴ゾーンと、男女別の温泉浴・サウナゾーンからなる。後者は日本古来からの温泉浴を中心とした裸のゾーンで、打たせ湯・むし湯・あつ湯・ぬる湯・寝場・かぶり湯・時間湯・目の湯・かっけの湯・浅湯・地蒸し・長湯・のみ湯を備えるほか、サウナも高温・中温とバラエティーにとんでいる。ロビーゾーンには、カフェレストランや酒落た売店もある。いずれのゾーンを眺めても明るく開放感にあふれている。