青岸渡寺

(せいがんとじ)

熊野那智大社と一体の寺院として発展し、西国三十三所観音霊場巡礼の第一番札所であり、今も観音信仰の霊場として多くの巡礼者が訪れている。

山号は那智山。本尊は如意輪観音菩薩。
西国三十三所札所寺院の第1番札所。

本堂は織田信長の兵火にかかった後、1590年に豊臣秀吉によって再建。本堂と宝篋印塔は国の重要文化財。
ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部となっている。

4世紀頃に創建と伝わり、那智滝を中心とする自然信仰の場としてなっていた。 
中世から近世にかけて隣接する熊野那智大社と一体化し、那智山熊野権現や那智権現と呼ばれ、全体で7寺36坊もの坊舎を有する神仏習合の修験道場であった。

参道入口より本堂(標高330メートル付近)の段まで473段の石段があり、所要約20分弱。熊野那智大社の一ノ鳥居との分岐を右へ進むと当寺に至る。 

青岸渡寺の概要

青岸渡寺(せいがんとじ)は、和歌山県那智勝浦町に位置する歴史ある寺院で、熊野那智大社の隣にあります。この寺は、西国三十三所巡礼の第一番札所としても知られ、多くの巡礼者や観光客が訪れます。その美しい景観と歴史的価値から、日本国内外で高い評価を受けています。

歴史

青岸渡寺の創建は、4世紀に遡ると伝えられています。伝説によれば、インドの僧侶が熊野の地に仏教を伝えた際に建立されたと言われています。後に、平安時代の僧侶、円仁(えんにん)によって再建され、現在の形に整えられました。青岸渡寺は、その長い歴史の中で度重なる火災や戦乱に見舞われましたが、その都度再建され、今日に至ります。

建築と景観

青岸渡寺の本堂は、江戸時代に再建されたもので、その壮麗な木造建築は訪れる人々を魅了します。本堂からは、那智の滝が一望でき、その美しい景観は多くの絵画や写真に収められています。特に春には桜、秋には紅葉が境内を彩り、四季折々の風景が楽しめます。

那智の滝

青岸渡寺のすぐ隣には、日本三名瀑の一つである「那智の滝」があります。この滝は高さ133メートルを誇り、その壮大な水流は訪れる人々に圧倒的な印象を与えます。青岸渡寺の境内からは、この滝を背景にした美しい景色を楽しむことができ、写真撮影のスポットとしても人気です。

西国三十三所巡礼

青岸渡寺は、西国三十三所巡礼の第一番札所として重要な役割を果たしています。巡礼者はここから旅を始め、他の札所を巡ることになります。境内には、巡礼者のための御朱印所や案内所が設置されており、訪れる人々にとって便利な施設が整っています。

文化財と遺産

青岸渡寺には、多くの文化財や遺産が保存されています。本堂や三重塔などの建築物は、国の重要文化財に指定されており、その歴史的価値が認められています。また、寺には多くの仏像や仏具が収蔵されており、これらも貴重な文化遺産として保護されています。

祭りと行事

青岸渡寺では、年間を通じて多くの祭りや行事が行われます。その中でも、毎年4月に行われる「花まつり」は特に有名です。この祭りでは、本堂前に花御堂が設置され、多くの参拝者が訪れます。また、秋には「紅葉祭り」が開催され、美しい紅葉が境内を彩ります。

アクセス

青岸渡寺へのアクセスは、JR紀勢本線の紀伊勝浦駅からバスで約30分です。熊野那智大社前バス停で下車し、徒歩ですぐの場所にあります。また、車を利用する場合は、那智勝浦町内の観光スポットを巡りながら訪れることができます。

まとめ

青岸渡寺は、古代から続く歴史と自然の美しさが調和した寺院であり、訪れる人々に深い感動を与えます。那智の滝を背景にした壮麗な景観や、四季折々の風景は、誰もが一度は訪れる価値のある場所です。西国三十三所巡礼の出発点として、多くの巡礼者や観光客が訪れる青岸渡寺で、歴史と自然の魅力を存分に体感してみてください。

Information

名称
青岸渡寺
(せいがんとじ)
Seigantoji Temple
リンク
公式サイト
住所
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
電話番号
0735-55-0001
営業時間

7:00~16:30

料金

三重の塔
大人 200円

駐車場
300台
アクセス

JR西日本 紀勢本線 紀伊勝浦駅から熊野御坊南海バス「那智山」行きで30分、「那智山」下車

国道42号のきのくに線那智駅前交差点から山手へ入り、那智川ぞいに約8キロメートル

エリア
和歌山県 白浜・那智勝浦・串本
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