通天閣:新世界のシンボルタワー
通天閣は新世界のシンボルであり、大阪のランドマークの一つです。現在の通天閣は1956年に建設された2代目で、展望台からは大阪の街並みを一望できます。また、展望台では「ビリケンさん」の像が設置されており、多くの人が足を触って願い事をします。
ジャンジャン横丁:大阪の下町情緒が残る商店街
ジャンジャン横丁は、串カツ屋、どて焼き屋、囲碁将棋クラブなどがひしめき合う、活気あふれる商店街です。大阪の下町情緒を体感できる場所として、地元の人々や観光客に親しまれています。
新世界の歴史
起源と誕生
新世界の起源は1903年に開催された第5回内国勧業博覧会です。この博覧会の跡地には、天王寺公園と有料遊園地「ルナパーク」、初代通天閣が建設されました。1912年に正式に「新世界」として誕生し、以後、大阪を代表する歓楽街として発展していきました。
戦後の復興と現在
第二次世界大戦で初代通天閣が解体されるなど、新世界は一時衰退しましたが、戦後にジャンジャン横丁が復興し、1956年には現在の通天閣が建設されました。その後、観光地としての地位を確立し、多くの観光客が訪れる活気あふれる街へと成長しました。
新世界のグルメ
新世界に来たら、ぜひ楽しんでいただきたいのがグルメです。
串カツ
新世界といえば、何と言っても串カツが有名です。揚げたての串カツを特製ソースにつけて食べるのが一般的で、「ソースの二度づけは禁止」という独特のルールがあります。
どて焼き
もう一つの名物料理がどて焼きです。牛すじ肉を甘辛い味噌で煮込んだ料理で、お酒との相性も抜群です。
新世界で楽しめるイベント
新世界では、さまざまなイベントやパフォーマンスが開催されています。
通天閣劇場
地下にある通天閣劇場では、毎週月曜日に演歌歌手が出演し、力強い歌声で観客を楽しませています。また、週末には漫才や落語といった上方芸能の公演も行われています。
路上パフォーマンス
ジャンジャン横丁や通天閣周辺では、ストリートパフォーマンスが行われることも多く、地元アーティストや芸人が観光客を盛り上げます。
新世界の劇場
新世界には、ルナパーク時代の名残として数多くの劇場が存在します。それぞれが個性的なプログラムや建築様式を持ち、訪れる人々を楽しませています。
新世界東映
新世界東映は、ルナパーク開設時に建設された「日本倶楽部劇場」を前身とする映画館です。建物はマンションを併設した複合ビルへと建て替えられましたが、壁面には当時の社章が残されています。現在は東映の旧作(仁侠映画、時代劇)を上映する名画座として営業。
日劇ローズ
新世界東映に併設されている映画館。かつては「日劇会館」として東映仁侠映画を中心に上映していました。現在はゲイ・ポルノ映画を専門に上映する劇場となっています。
日劇シネマ
同じく新世界東映に併設され、主に新東宝系の成人映画を上映しています。かつては「日劇地下O・P・K」と呼ばれていました。
新世界国際劇場
1930年に「南陽演舞場」として竣工し、1950年から映画館として営業を開始しました。外観はアール・デコ様式の装飾が施された演舞場時代の姿を残しています。現在は新作と旧作を織り交ぜた洋画名画座として、オールナイト上映も実施しています。
新世界国際地下劇場
地下に位置する劇場で、以前は名画座として機能していましたが、現在は成人映画を専門に上映しています。
浪速クラブ
1956年に開館した大衆演劇専門の劇場です。大阪に現存する大衆演劇の専門劇場としては最も長い歴史を持ち、改装後も「芝居小屋」の雰囲気を色濃く残しています。
朝日劇場
1910年に大阪相撲の十二代目朝日山四郎右衛門が設立した劇場が起源で、現在は大衆演劇の殿堂とされています。1992年の大改装では最新設備を導入し、劇場としての機能が大幅に向上しました。
新世界日活
かつて日活封切館として運営されていた映画館です。主にロマンポルノや成人映画を上映していましたが、2015年に閉館。その後、多目的劇場「新世界シアター朝日」として再生されました。
アクセス方法
新世界へのアクセスは非常に便利です。
電車でのアクセス
新世界は、Osaka Metro御堂筋線および堺筋線の「動物園前駅」や、阪堺電車の「恵美須町駅」から徒歩数分の場所にあります。
車でのアクセス
車で訪れる場合は、新世界周辺にあるコインパーキングを利用することができます。
まとめ
新世界は、大阪の歴史と文化が詰まった魅力的な観光地です。通天閣やジャンジャン横丁で観光やグルメを楽しみながら、その独特な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。新世界は、訪れる人々にとって忘れられない思い出を提供してくれる場所です。