”粕汁”は、酒蔵メーカーが数多く集まる関西地方で広く親しまれている料理だ。日本酒の製造工程でできる酒粕と味噌で作る汁物。大根やにんじんなどの根菜類と、サケやブリなど魚類の組み合わせで作られることが多いが、関西地方では、これらに加えて豚肉も好んで使われる。”粕汁”は、油揚げや厚揚げなどとも相性が良く、地域や作る人によって具材やレシピも千差万別。
体を温めてくれる作用にも期待
酒粕にはビタミン類、炭水化物、アミノ酸などが豊富に含まれ、体を温める効果があると言われており、冬の行事で振る舞われる料理として有名なのも納得である。
正月行事が終わる節目の日とされる1月20日に、残った魚の骨や頭で出汁を取り、日本酒を作る時に出る酒粕と味噌、余り物の食材を用いて粕汁が作られるようになった。