古くから「難波下宮」と呼ばれ、難波一帯の産土神として信仰を集め、かつては七堂伽藍、子院十二坊を有するほどの繁栄を誇った神社です。
創建は、仁徳天皇の時代(4世紀末から5世紀前半)にこの付近一帯に疫病が流行り、そこで牛頭天王が現れたとされ、それを祀ったのが始まりとされます。
しかし、兵火により衰退し、明治維新後に神仏分離によって寺は廃絶、1945年の大阪大空襲で社殿も焼失してしまいました。
現在の社殿は1974年に再建されたものであり、本殿と同じく1974年に大きな獅子の頭をかたどった舞台「獅子殿」が完成しました。
高さ12メートル、幅11メートル、奥行10メートルと巨大な獅子の頭は、24本の歯やライトで作られた目、スピーカーとなった鼻があります。
その大きな口で勝利や商運を呼び込み、邪気は飲み込んでしまうとされています。そのため、受験や就職を控えた人や会社発展を願う人が多く参拝に訪れます。
また、毎年1月の第3日曜日には、綱曳神事が行われます。この神事は、祭神である素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した故事に基づいて行われ、大変有名です。
ヤマタノオロチに見立てた藁縄で作った大綱を境内で引き合い、さらに大縄を担いで街中を練り歩きます。大阪市で初めての無形民俗文化財に指定されました。
無休
拝観無料
JR・近鉄・南海線・地下鉄 各線なんば駅から徒歩で7分