山号は「龍谷山」で、お寺の本尊は聖観世音菩薩です。通称の「水間観音」として親しまれています。
また、新西国三十三箇所の4番札所でもあり、周辺と一緒に大阪の自然の中でも特に素晴らしい場所として選ばれています。
このお寺は、天平年間(729〜749年)に聖武天皇の勅願によって、行基によって開かれたと伝えられています。
お寺の名前は、葛城山から流れてくる近木川とその支流の秬谷川が合流する地形「水間」から来ています。
最盛期には七つの堂と130人以上の僧侶がいる大きなお寺でした。しかし、天正13年(1585年)に豊臣秀吉の兵火で焼失してしまいました。
現在の本堂は文化8年(1811年)に再建されました。お寺の本尊である「厄除の観音様」は、非常に信仰が厚く、多くの人々に崇敬されています。
お寺の開基以来行われている伝統行事「千本搗(つき)」は、長い棒を持った人々が臼を囲んで餅をつくという行事です。
伝説によると、行基が16人の童子(観音の化身)に誘われて観音像を授けられた際、聖武天皇や光明天皇が来訪された際に、歌に合わせて棒で餅をついて、本尊に捧げたことが始まりだと言われています。
拝観無料
南海電鉄本線「貝塚駅」より水間鉄道に乗り換え終点「水間駅」下車 徒歩約10分