再建された五重塔
聖徳太子創建の伝承は信憑性に疑いがあるものの、
平安京遷都以前から存在した古い寺院であることは確かとされている。
1179年に焼失したが、1191年に鎌倉幕府の初代征夷大将軍 源頼朝の援助により再建された。
その後1291年に落雷で焼失し、1309年に後宇多天皇の援助で再建。
1436年の焼失後、1440年に室町幕府の第6代征夷大将軍の足利義教の援助により現在の塔が再建された。
五重塔の内部
八坂の塔は、日本唯一の内部に入ることができる重要文化財指定の五重塔。
塔の2層目まで一般人が普段から拝観で登ることができ、急な階段を登った2層目からは、窓ごしに町並みを展望できる。
塔の内部初層には大日如来を中心とする本尊・五智如来像を安置されていて、仏像・壁画や礎石・心柱を見ることができる。
ただし塔内の階段が急で危険なため、中学生未満の拝観はできない。
また公開は不定期(寺院関係者の都合の良い日のみ)でシーズン中の週末に公開日が多いが、確実に拝観したい場合は事前に電話等で確認が必要。
法観寺 境内
横を通る八坂通りから境内が見渡せ、五重塔以外にも
薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、夢見地蔵菩薩、さらに十二神将像が安置されている「薬師堂」、
聖徳太子の3歳と16歳の像がある「太子堂」、
「八坂稲荷神社」、茶室「聴鐸庵」がある。