享保八年(1723年)華厳宗の寺院として創建。現在は臨済宗。京都市西部の松尾山麓にあり、石段を上った先の見晴らしのよい場所からは市内を一望することができる。境内に暮らす鈴虫は、八代目の住職が一心不乱に鳴く鈴虫の声に悟りを感じたことがきっかけで飼われはじめ、今では8000匹もの鈴虫たちが美しい泣き声を境内に響かせている。また、仏教や禅の教えをわかりやすく軽妙な語り口で説いてくれる「鈴虫説法」も人気で、春や秋の観光シーズンには行列ができることも。ひとつだけ願いごとを叶えてくれるという「幸福地蔵菩薩」への願掛けと合わせて、全国から多くの参拝者が訪れる。
書院に暮らす8000匹の鈴虫。折り重なるような鳴き声に心癒される
住所を伝えれば、願いを叶えに来てくれるという幸福地蔵
松尾山麓にある鈴虫寺(華厳寺)。石段の先にある寺からは京都市内を一望できる
仏の教えや禅の講和などを軽妙な語り口で聞かせてくれる鈴虫説法
【拝観時間】9:00~17:00(入門は16:30まで)
【拝観料】
大人500円
子供300円(4歳~中学生)
JR京都駅から市・京都バスで45分
阪急嵐山線松尾駅から徒歩で15分