祇園から徒歩圏内に位置する「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」は、天台宗の祖・最澄が比叡山延暦寺を開くにあたり山頂につくった僧侶の住居の一つ、「青蓮坊」に起源を発するといわれるお寺。
国宝の青不動明王を祀っていることで知られるが、この「青不動」が安置されているのが、2014年10月、東山山頂の将軍塚周辺、飛地境内(とびちけいだい)に誕生した「将軍塚青龍殿」。
「青蓮院門跡」からはタクシーで約10分の距離。
一番の見所は、山頂に新設された木造の大舞台。あの「清水の舞台」の4.6倍もの広さがあり、京都市内はもちろん、晴れた日には生駒山や比叡山、大阪湾まで一望することができる。
もともと展望台があったが、青龍殿が建立された際に整備され、新しく巨大な舞台が建てられた。
大護摩堂「青龍殿」 - 2014年(平成26年)10月建立。国宝「青不動」が祀られている。もとは1913年(大正2年)、北野天満宮境内に建てられた大日本武徳会京都支部武徳殿である。太平洋戦争後、1947年(昭和22年)から京都府警察の武道場「平安道場」として1998年(平成10年)まで使用され、後に当地に大護摩堂「青龍殿」として移築された。2014年(平成26年)10月4日に半田孝淳天台座主を大導師として青龍殿落慶青不動明王開眼法要が行われた。これに併せて10月8日から12月23日まで、国宝青不動明王の開帳と、青龍殿の一般公開が行われた。
青龍殿庭園 - 回遊式庭園に枯山水庭園を取り込んだ庭園には、桜約200本や紅葉約220本などが植林され、春・秋には夜間拝観が実施される。東郷平八郎元帥、黒木為楨大将、大隈重信、菊地大雪等のお手植えの松がある。
将軍塚 - 桓武天皇が平城京遷都にあたり、王城鎮護のためここに将軍の像を埋めて塚とした。
西展望台、大日堂、福徳門
午前9時より午後5時まで(午後4時30分受付終了)
大人 500円
高校生・中学生 400円
小学生(200円※保護者同伴の場合無料)
京都駅より、タクシー20分
東西線蹴上駅より、タクシー5分
青蓮院門跡より、東山トレイルで徒歩30分 (山道)