豪華な屋敷と美しい庭園
長町武家屋敷跡は、土塀や小路など風情漂う雰囲気が漂っています。この中で一般公開されている唯一の屋敷が野村家です。
この屋敷は豪華な建物と情緒あふれる庭園で、世界的にも高い評価を受けています。
野村家は加賀藩の藩祖・前田利家に仕えた野村伝兵衛信貞の屋敷跡です。
野村家は代々奉行職を歴任してきましたが、武家制度の解体とともに屋敷の住人は変わり、現在の建物は加賀藩の豪商、久保彦兵衛の屋敷を一部移築したものです。
この屋敷の見どころは、「上段の間」や総ヒノキ造りの格天井、ギヤマン入りの障子戸、加賀藩のお抱え絵師による襖絵などです。
庭園には樹齢400年以上の山桃やシイの古木が残り、曲水や落水、大雪見灯篭、桜御影石の大架け橋などが美しく立体的に配置されており、その美しさは必見です。
茶室でのくつろぎ
2階には抹茶を楽しめる茶室があり、気軽に茶道の体験ができます。
樹齢1000年の木材で造られた木の香りの茶室で、水の音に耳を澄まし、窓から美しい庭園を眺めながら、ゆったりとお抹茶とお干菓子をいただけば、特別な時間を感じられることでしょう。
歴史の痕跡
屋敷内には野村家の刀剣や前田家、明智光秀からの書状、絵、蒔絵が施された硯箱などが展示された展示資料館「鬼川文庫」があり、武家屋敷の風情を感じながら歴史を知ることができます。
この武家屋敷では内部を直接見ることができ、豪華な上段の間や山水のふすま絵、お茶室、樹齢400年以上の山桃の大木など、古き良き時代を思い起こすことができます。人気スポットのため、ゆっくりと鑑賞したい方には朝がおすすめです。