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功山寺

(こうざんじ)

1320年に建立の国宝・仏殿

1327年に開山された名寺。日本最古の禅寺様式を残した仏殿は、善福院釈迦堂とともに鎌倉時代の様式である禅宗様の唐様建築を代表するもので、国宝に指定されている。

1333年に後醍醐天皇の勅願寺となり、1336年には足利尊氏から寺領が寄進されるなど、朝野の尊崇を得て栄えた。

高杉晋作が挙兵した寺としても知られ、境内には馬上姿の晋作の銅像がある。明治維新に殉じた志士を供養するため、全国から寄せられた石が組まれた万骨塔がある。春は桜、秋は紅葉が美しい。

仏殿
建立は柱の墨書により創建年より早い1320年と判明。入母屋造、檜皮葺き。一重裳階(もこし)付き。方三間の身舎の周囲に裳階をめぐらした形になる。

堂内には本尊千手観音坐像を安置する。典型的な禅宗様仏殿で、鎌倉時代にさかのぼり、建立年代の明らかなものとして貴重である。

山門
二重櫓造りで、1773年に長府藩主10代毛利匡芳の命を受けて建立された。入母屋造り、本瓦葺の屋根は美しい反りを見せ、三門三戸二重門の様式を整えている。

概要

功山寺(こうざんじ)は、山口県下関市に位置する臨済宗南禅寺派の寺院です。正式名称は「太虚山功山寺」であり、長い歴史と豊かな文化遺産を有する名刹として知られています。特に、幕末の志士たちが集った場所としても有名です。

歴史

功山寺は、1327年に南北朝時代の初めに建立されました。鎌倉時代から南北朝時代にかけての禅宗寺院であり、長い歴史の中で多くの僧侶や文化人が訪れました。創建当時の建物は戦火や災害で失われましたが、江戸時代に再建されました。

文化財と建築物

功山寺の境内には、国の重要文化財に指定されている建築物が数多くあります。特に、本堂(仏殿)は江戸時代に再建されたもので、その壮麗な建築様式は訪れる人々を魅了します。また、境内には美しい庭園が広がり、四季折々の風景が楽しめます。

高杉晋作と功山寺決起

功山寺は、幕末の歴史においても重要な役割を果たしました。1864年、尊王攘夷派の志士である高杉晋作が、この功山寺で挙兵し、長州藩の武力倒幕運動の一翼を担いました。この「功山寺決起」は、幕末の日本の歴史における重要な出来事の一つとされています。

観光スポット

功山寺は、その歴史的背景から、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。境内には、高杉晋作が挙兵した際に使用した書院や、彼の銅像が立っています。これらの史跡を巡りながら、幕末の歴史を感じることができます。

施設と設備

功山寺には、観光客のための設備が整っています。案内所や売店があり、寺の歴史や文化について詳しく知ることができます。また、境内には休憩所やトイレも完備されており、快適に見学することができます。

年間行事

功山寺では、一年を通じて様々な行事が行われます。特に注目されるのは、高杉晋作の命日に行われる法要や、秋の紅葉シーズンに行われる特別拝観です。これらの行事には、多くの参拝者が訪れ、寺の歴史や文化を学びながら楽しむことができます。

自然の美しさ

功山寺の境内には、美しい自然が広がっています。特に、秋の紅葉や春の桜が見どころで、多くの観光客が訪れます。静寂な環境の中で、ゆっくりと散策しながら季節の移ろいを感じることができます。

アクセス

功山寺は、下関駅からバスで約20分の場所に位置しています。車でもアクセスが良く、駐車場も完備されています。近隣には、下関市の他の観光スポットも点在しており、一日中楽しむことができます。

まとめ

功山寺は、その豊かな歴史と文化遺産、美しい自然環境で訪れる人々を魅了する寺院です。幕末の志士たちの足跡を辿りながら、歴史の深さを感じることができるこの場所を、ぜひ訪れてみてください。

Information

名称
功山寺
(こうざんじ)
Kozanji Temple
リンク
公式サイト
住所
山口県下関市長府川端1丁目2-3
電話番号
083-245-0258
営業時間

境内自由

書院見学 9:00~17:00

料金

無料

書院 拝観料
大人 300円
中・高生 100円
小学生以下 無料

アクセス

JR山陽本線長府駅からバス10分 → 「城下町長府」バス停から徒歩10分

JR下関駅からバス23分 → 「城下町長府」バス停から徒歩10分

中国自動車道 下関ICから車15分

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