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旧秋田商会ビル

(きゅう あきた しょうかい)

日本の近代建築を代表する和洋折衷の建物

和洋折衷の魅力的な建築様式

旧秋田商会ビルは、日本の近代建築史において際立つ和洋折衷のユニークな建築物です。この建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造であり、地上3階、地下1階に加え、塔屋が設置された独特の構造を持っています。また、屋上には美しい日本庭園と茶室(離れ座敷)が備えられており、都市の中にありながらも、伝統的な和の空間を感じることができます。

社屋兼住居としての特徴

旧秋田商会ビルは、当初から社屋兼住居として設計されました。1階は純洋風の事務所空間となっており、モダンで機能的なデザインが特徴です。

一方、2階と3階は格調高い書院造の住宅空間が広がっており、和の伝統を尊重した設計がなされています。この和洋折衷のデザインは、日本の近代建築の中でも特に評価されています。また、このビルは鉄筋コンクリート造としては日本最古級の建築物であり、その歴史的価値も非常に高いものです。

秋田商会の栄光と成長

秋田商会は、日清戦争および日露戦争を契機に大きく成長を遂げた総合商社です。この会社は、建築用の木材や食料を輸送する事業で莫大な資産を築き上げました。そして、1915年に下関港に面した交通の要所に、この秋田商会ビルを建築しました。ビルの立地は、商業活動にとっても非常に有利であり、同社の発展を象徴する存在となりました。

現代におけるビルの活用

現在、旧秋田商会ビルは、観光情報センターとして一般に公開されています。訪れる人々は、1階から3階までの建物内部を見学することができ、その美しい建築と歴史に触れることができます(ただし、屋上部分は公開されていません)。

さらに、夜間にはライトアップが施され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出しています。このライトアップされた姿は、下関市のシンボルの一つとして、多くの観光客を魅了しています。

旧秋田商会ビルの今後

旧秋田商会ビルは、地域の文化財としても重要な役割を担っており、その保存と活用が進められています。歴史的価値を後世に伝えるための保全活動や、観光資源としてのさらなる活用が期待されています。また、この建物を通じて、日本の近代建築がいかにして発展してきたかを学ぶことができる貴重な場ともなっています。

このように、旧秋田商会ビルは、その美しい建築様式と歴史的背景から、訪れる人々に深い感銘を与える存在です。今後も、多くの人々にその魅力を伝え続けていくことでしょう。

Information

名称
旧秋田商会ビル
(きゅう あきた しょうかい)
Former Akita Shokai Building
リンク
公式サイト
住所
山口県下関市南部町23-11
電話番号
083-231-4141
営業時間

10:30~15:00(最終入館14:40)

定休日

火曜日・水曜日
12/29~1/3

料金

入館無料

アクセス

中国自動車道下関ICから車で15分

JR下関駅からバスで7分 → 「唐戸」バス停から徒歩で1分

エリア
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カテゴリ
史跡・文化財・建造物・世界遺産

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