秋吉台の山麓の地下100-200メートルにある東洋屈指の鍾乳洞。
総延長10,300メートルの内、約1kmが一般観光ルートとして公開されている。
鍾乳洞としては日本最大規模。洞奥の琴ヶ淵より洞口まで、約1kmにわたって地下川が流れ下っている。
洞口の高さ24メートル、横巾8メートルに達する。
洞内の最も広い「千畳敷」は、幅80メートル、長さ175メートル、高低差35メートルの巨大な洞内空間ができている。
洞内の気温は、洞口が大きいために外気の影響を強く受け、洞口近くで気温5℃〜18℃、洞奥では四季を通じて16℃。
洞奥の天井には風穴と呼ばれる深さ90mの縦穴が地上まで延び、煙突効果によって冬季には外気に比べて暖かい洞内の空気が白い水蒸気の柱をつくって吹き上げる。夏季には逆に外気に比べて冷たい洞内の空気が洞口から流れ出し、風穴から外気を吸い込む。煙突効果による空気の流れはエレベーターの縦坑や黒谷支洞出入口の人工隧道によっても生じているため、その防止処置が施されている。
夏季の洞口近くの洞内では、下層に洞奥から流れ出る冷たい空気、上層に洞口から流入する暖かい外気が不連続層をつくり、濃い洞内霧がしばしば発生する。
名所
長淵:幅約15m、長さ100mの直線的な地下川。上方約10mに数万年前の川の跡を示す岩棚がある。
百枚皿:世界的にも知られている一群の畦石池からなる石灰華段。
洞内富士:直径約5mの巨大な石柱。下部はフローストーンで裾広がりとなり、富士山のようなスロープをつくっている。
長淵付近
千畳敷:幅80m、長さ175m、高低差35mの、日本第2位(現存では第1位)の巨大な洞内空間。観光路は数万年前に生じた大規模な落盤層の上を登っている。
傘づくし:昔の傘屋のように、天井から沢山の鍾乳石が傘のようにぶら下がっている。
大黒柱:鍾乳石と石筍がつながって、天井を支えているかのような石柱をつくっている。
黄金柱(こがねばしら):高さ約15mの巨大な石柱状フローストーン。秋芳洞のシンボル。昔は金の釣柱(金柱とも)と呼ばれていた。
五月雨御殿:無数の鍾乳石が天井から下がっている大空間。
秋芳洞(あきよしどう)は、山口県美祢市秋芳町に位置する日本最大級の鍾乳洞です。この洞窟は、秋吉台国定公園の一部として知られ、美しい石筍や石柱が点在する景観が特徴です。秋芳洞は約3000万年前に形成されたとされ、その全長は約9kmに達しますが、一般公開されているのは約1kmです。
秋芳洞の内部には、数多くの見どころがあります。代表的なものに「百枚皿」と呼ばれる鍾乳石群や、巨大な石筍の「黄金柱」、高さ15mの「天井の滝」があります。これらの自然の彫刻は、何千年もの歳月をかけて少しずつ形成されました。
秋芳洞は、1926年に一般公開が始まりました。その後、多くの探検家や研究者によって調査が行われ、新たな洞窟の部分が次々と発見されました。現在も探検が続けられており、未だ解明されていない部分も多く残されています。
秋芳洞は、年間を通じて約140万人の観光客が訪れる人気の観光地です。洞内の温度は一年中約17度で一定しており、快適に見学することができます。また、洞窟内の自然環境を保護するため、見学ルートや設備が整備されており、環境への影響を最小限に抑える努力がされています。
秋芳洞は、石灰岩台地である秋吉台の地下に位置しています。秋吉台は、日本最大級のカルスト地形であり、独特の景観を持つ草原が広がっています。秋芳洞と秋吉台は一体として自然保護区に指定されており、その美しさと学術的価値から多くの観光客や研究者が訪れます。
秋芳洞へのアクセスは、JR新山口駅からバスで約45分、美祢市からは車で約30分です。洞窟周辺には観光施設や宿泊施設も充実しており、訪れる人々にとって便利な環境が整っています。洞窟見学の後には、秋吉台の草原散策や周辺の温泉でリラックスすることもおすすめです。
秋芳洞は、秋吉台の山麓の地下100-200メートルにある東洋屈指の鍾乳洞です。総延長10,300メートルのうち、約1kmが一般観光ルートとして公開されています。この鍾乳洞は日本最大規模で、洞奥の琴ヶ淵から洞口まで約1kmにわたって地下川が流れています。
洞口の高さは24メートル、横幅は8メートルに達します。洞内で最も広い空間は「千畳敷」と呼ばれ、幅80メートル、長さ175メートル、高低差35メートルの巨大な空間が広がっています。
秋芳洞の気温は、洞口が大きいため外気の影響を受けやすく、洞口近くでは5℃〜18℃、洞奥では年間を通じて16℃です。洞奥の天井には「風穴」と呼ばれる深さ90メートルの縦穴が地上まで延びており、煙突効果によって冬季には暖かい空気が水蒸気の柱を作って吹き上がり、夏季には冷たい空気が洞口から流れ出します。
長淵は幅約15メートル、長さ100メートルの直線的な地下川で、上方約10メートルに数万年前の川の跡を示す岩棚があります。
百枚皿は世界的に知られる一群の畦石池からなる石灰華段です。
洞内富士は直径約5メートルの巨大な石柱で、下部がフローストーンで裾広がりとなり、富士山のようなスロープを形成しています。
千畳敷は幅80メートル、長さ175メートル、高低差35メートルの、日本第2位(現存では第1位)の巨大な洞内空間です。観光路は数万年前に生じた大規模な落盤層の上を通っています。
傘づくしは、天井からたくさんの鍾乳石が傘のようにぶら下がっている場所です。
大黒柱は鍾乳石と石筍がつながって天井を支えているかのような石柱です。
黄金柱(こがねばしら)は高さ約15メートルの巨大な石柱状フローストーンで、秋芳洞のシンボルとなっています。
五月雨御殿は、無数の鍾乳石が天井から下がっている大空間です。
3~11月 8:30~17:30
12~2月 8:30~16:30
年中無休
入洞料
大人 1,300円
中学生 1,050円
小学生 700円
正面入口付近
市営駐車場 普通車500台
1日1回 500円
黒谷入口付近
普通車120台、バス10台
無料
エレベーター入口付近
普通車150台、バス2台
無料
JR山陽本線新山口駅からバスで45分