世界遺産の一角で、温泉地としては全国で唯一、重要伝統的建造物保存地区に指定されている温泉津にある共同浴場。
温泉津温泉の開湯は古く1300年前と伝えられ、伝説では大狸が入浴しているところを発見したものとされる。地名にもなっている温泉津(ゆのつ)は「温泉の有る港」の意味。
古くからその効能の高さが知られている。泉質はナトリウム-食塩泉で、湧出時は透明だが湯船では淡茶褐色を呈す。入浴のほかに飲泉も効果があり、味はやや苦渋い。
薬師湯は日本温泉協会により全項目「オール5」の最高評価の天然温泉として認定されている。
1872年に発生した地震により湧出を始めた自然湧出の源泉で、湧き出している源泉の温度は約46度。何も手を加えずに湯船に注ぐ、100%本物のかけ流し温泉。
浴槽には流れ出た溶岩のように湯の花が付着している。
湯上がりには、屋上のガーデンテラスで水にこだわったコーヒーと温泉津の眺望を楽しめる。
温泉津温泉 薬師湯は、島根県大田市に位置する歴史ある温泉施設です。温泉津温泉は、1300年以上の歴史を持ち、薬師湯はその中心的な存在として地元の人々や観光客に親しまれています。薬師湯の名は、温泉が薬効成分を含み、癒しの効果があることから由来しています。
温泉津温泉は、奈良時代から湧き出ていると言われる古湯で、平安時代には既に温泉地として知られていました。薬師湯はその中でも特に人気のある湯治場で、江戸時代には多くの人々が健康を求めて訪れました。温泉津温泉は、2010年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録され、その歴史的価値が一層高まりました。
薬師湯の泉質は、含塩化土類食塩泉で、ナトリウムやカルシウムを豊富に含んでいます。この泉質は、リウマチや神経痛、皮膚病などに効果があるとされ、古くから「治療の湯」として知られています。また、温泉成分が肌に優しく、美肌効果も期待できるため、多くの女性にも人気があります。
薬師湯は、伝統的な木造建築で、和の趣を感じさせる佇まいが特徴です。館内には、内湯と露天風呂があり、四季折々の風景を楽しみながら入浴できます。また、源泉かけ流しの湯が常に新鮮な状態で提供されており、豊富な湯量が自慢です。施設内には、リラクゼーションルームや休憩スペースもあり、ゆったりと過ごせる環境が整っています。
薬師湯は、地元の人々にとっても重要な社交の場となっています。温泉津温泉の地域住民は、温泉の効能を享受しながら、観光客との交流を深めています。また、温泉街には歴史的な建物や土産物店、飲食店が立ち並び、地域全体が観光地としての魅力を持っています。
薬師湯へのアクセスは、JR山陰本線の温泉津駅から徒歩約20分、または車で5分程度です。温泉津温泉街は、散策に適したコンパクトなエリアで、ゆったりとした時間を過ごすことができます。周辺には、石見銀山や龍源寺間歩などの観光スポットも多く、観光と温泉を併せて楽しむことができます。
薬師湯は、その歴史と伝統を守りながら、現代のニーズに応えるべく進化を続けています。今後も、地域との連携を深めつつ、訪れる人々に癒しと安らぎを提供することでしょう。温泉津温泉 薬師湯は、日本の温泉文化を象徴する存在として、未来に向けてその価値を高め続けます。
土日祝 8:00~21:00
月~金 9:00~21:00
年中無休
大人 500円
小人(1歳~小学6年)200円
JR山陰本線・温泉津駅から
徒歩20分
タクシー5分
町営バス7分 バス停「温泉前」下車すぐ