太皷谷稲成神社

(たいこだに いなり じんじゃ)

山腹に鮮やかに浮かび上がる社殿

1773年に津和野藩の藩主が、藩と領民安寧のために京都の伏見稲荷大社から勧請を受け、三本松城(津和野城)の鬼門に当たる太皷谷の峰に稲成神社を創建。通称「津和野のおいなりさん」。

歴代藩主の崇敬を受け藩主以外の参拝は禁止されていたが、廃藩後は庶民も参拝できるようになり、現在は参拝に訪れる人の数が出雲大社に次いで島根県で2番目に多い。

表参道には石段が263段あり、 奉納された約1000本の鳥居が長いトンネルを造っている。

1923年に社殿(現・元宮)を建立。1969年に新社殿の拝殿・本殿が建てられ、遷宮が斎行された。古い社殿は「元宮」として現存し、分霊が奉斎されている。

「いなり」は通常「稲荷」と表記するが、願望成就の「成」をとって「稲成」と表記している。

願望成就のほか、商売繁盛、開運厄除の神として信仰を集めており、正月は毎年数十万人がの初詣に訪れる。境内から望む津和野の町並みは、箱庭のように広がり壮観。

太皷谷稲成神社について

太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)は、島根県津和野町に位置する神社で、商売繁盛や五穀豊穣のご利益で知られています。稲荷神社の中でも特に格式が高く、多くの参拝者が訪れる人気の神社です。朱色の鳥居が連なる参道と、美しい自然に囲まれた境内は、訪れる人々に深い感動を与えます。

歴史

太皷谷稲成神社の創建は、1773年(安永2年)にまで遡ります。津和野藩主・亀井矩貞(かめいのりさだ)が、伏見稲荷大社を勧請して建立しました。神社名の「稲成」は、「稲荷」の古い表記であり、特に「成」という字には物事が成就するという意味が込められています。創建以来、地元の人々や商人たちから厚い信仰を集めてきました。

建築と境内

太皷谷稲成神社の境内には、朱色の鳥居が連なる美しい参道が特徴的です。参道は「千本鳥居」とも呼ばれ、その景観はまさに圧巻です。また、境内には本殿、拝殿、神楽殿などの重要な建築物が配置されており、それぞれが独特の美しさを持っています。特に本殿は、絢爛豪華な装飾が施されており、訪れる人々を魅了します。

ご利益

太皷谷稲成神社は、商売繁盛や五穀豊穣、家内安全、交通安全など、さまざまなご利益で知られています。特に、商売繁盛を願う参拝者が多く、全国各地から多くの商人や企業の関係者が訪れます。また、五穀豊穣を祈る農家の参拝も多く、地元の農業にとって重要な神社となっています。

年間行事

太皷谷稲成神社では、年間を通じてさまざまな行事が行われます。特に有名なのが、新年の初詣と夏祭りです。初詣には、全国から多くの参拝者が訪れ、新年の繁栄と健康を祈願します。夏祭りでは、地元の伝統芸能や神輿が繰り広げられ、華やかな雰囲気が漂います。また、秋には収穫祭が行われ、地元の農産物が奉納されます。

アクセス

太皷谷稲成神社へのアクセスは、公共交通機関や車を利用することができます。JR津和野駅からは徒歩約20分、またはバスを利用してアクセス可能です。自動車でのアクセスの場合、山陰自動車道を利用して津和野ICで降りると便利です。駐車場も完備されており、観光客にとってアクセスしやすい環境が整っています。

観光情報

津和野町自体も観光地として魅力的です。太皷谷稲成神社を訪れた際には、ぜひ津和野城跡や鯉の泳ぐ堀割など、津和野の美しい街並みも散策してみてください。また、津和野町は「山陰の小京都」とも称されるほど風情ある街並みが広がり、歴史と文化を感じることができます。地元の特産品やグルメも楽しむことができ、観光客にとって満足のいく旅行先です。

まとめ

太皷谷稲成神社は、その美しい境内と多彩なご利益で多くの参拝者を魅了しています。

Information

名称
太皷谷稲成神社
(たいこだに いなり じんじゃ)
Taikodani Inari Shrine
リンク
公式サイト
住所
島根県鹿足郡津和野町後田409
電話番号
0856-72-0219
料金

拝観無料

アクセス

JR山口線・津和野駅から徒歩30分 鳥居の参道から本殿まで徒歩15分

エリア
島根県 津和野・益田・浜田
カテゴリ
神社 歴史・文化・アート

Gallery

津和野・益田・浜田

島根県

カテゴリ

エリア