島根半島の最西端の断崖に近い松林の中に佇む、神話に出てくる二柱の神様を祀った霊験あらたかな神社。通称、みさきさん。
出雲大社の祖神さま(祖先である神)として崇敬を集める。
社殿12棟などが国の重要文化財に指定されている。
上下の2社あり、上の宮を「神の宮」、下の宮を「日沈宮(日沉宮)」と称して、2社を総称し日御碕神社(日御碕大神宮)と呼ばれる。
神の宮(上の宮)は、現・社殿の背後にある隠ヶ丘に鎮座していたが、紀元前536年に勅命により現在地へ遷座した。
日沈宮(下の宮)は、元は海岸の約100 メートル沖の日本海上にある無人島の文島(現・経島)に鎮座していた。
天葺根命が文島にいたとき、天照大神が降臨し、神勅によって奉斎したのが始まりと伝わる。
948年に村上天皇の勅命により現在地に遷座して、神の宮と総称して日御碕大神宮とし創建された。
日沈宮の名前の由来は、創建の由緒が、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守れ」 との勅命を受けた神社である事による。
文島(現・経島)は、現在も日御碕神社の神域となっており、境外社・経島神社があり、年に1度の神事に携わる神職などのほかは上陸が禁じられている。
日本で数少ないウミネコの繁殖地で、国の天然記念物に指定されている。
日御碕大神宮は、古くから朝廷からの崇敬が厚く、鎌倉時代以降も幕府からの崇敬があり、社殿の修造が行われている。
出雲国松江藩初代・堀尾忠氏は、社領780石余を与え、徳川幕府も600石を与えている。山陰において出雲大社に継ぐ大社とされる。
日沈宮、神の宮の現・社殿は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の命で、松江藩主・京極忠高により、日光東照宮が完成した直後の1634年に造営が始まり、1644年に竣工した。。両宮とも日光東照宮を模した権現造り。
日沈宮、神の宮、楼門、回廊、禊所、宝庫、門客人社など12棟の社殿や鳥居2基、石灯篭5基が国の重要文化財に指定されている。
境内自由
御守所 8:30~16:50
JR出雲市駅から一畑バス【日御碕線】で「稲佐の浜」下車、徒歩すぐ(約40分:1日4本のみ)
一畑バス「出雲大社連絡所」から徒歩13分(約1km)
出雲大社から車で3分
出雲大社から徒歩15分(約1.2km)